オリジナル作品を1/6サイズに縮小した「ミニチュア コレクション」

ヴィトラデザインミュージアムは、所蔵するコレクションの中から、歴史に残る家具デザインのミニチュアを20年以上にわたり制作してきました。アールヌーヴォーからバウハウスのデザイン、そしてポストモダニズムから現代の作品に至るまで、家具の歴史の変遷を網羅したラインナップです。オリジナル作品を1/6サイズに縮小した、この「ミニチュア コレクション」は、構造や素材、色など、細部に至るまで忠実に再現しています。ネジなどのパーツの複製、自然な木目使い、手作業による職人技など、細部に渡りこだわり抜いた高い再現性で、コレクターアイテムとしてはもちろん、大学やデザイン学校、建築家にとっても重要な資料としても使用されています。

人体の形状に基づいたグラスファイバー製の椅子を製作するというアイデアは、すでに 1950 年代後半には構想されていました。新素材のグラスファイバーはちょうど発明され、1950 年代後半にフィンランドに導入されましたが、使用するには非常に高価でした。Kukkapuro は 1958 年から 1959 年に最初のモデルを実現し、1960 年代初めにグラスファイバーが安価になると、Kukkapuro は Karuselli の開発を継続し、最終的に 1964 年にフィンランドの家具会社 Haimi Oy によって製造されました。この椅子は、できる限りリラックスした着座姿勢を提供できるように設計されました。基本的な形状は、柔軟なスチール メッシュを使用することで得られ、人体構造に適合しています。グラスファイバー強化ポリエステル製の回転式シートは、中間スチール スプリングとゴム ダンパーによってベースに接続されています。シート シェルとベースは、白と黒の半光沢プラスチック塗料で塗装されています。

Yrjö Kukkapuro（ユルヨ・クッカプロ）/ デザイナー

ウルヨ・クッカプロ(1933 - )は、ヴィープリで生まれ、国際的に成功したフィンランドのデザイナーの一人です。 彼は1958年にヘルシンキのInstitute of Industrial Artsを卒業後、1959年自身のデザイン事務所を設立、インテリア専門の建築家兼デザイナーとして活躍しながら、自らも教鞭をふるい、デザインを学ぶフィンランドの学生たちを数世代にわたって指導していました。ウルヨ・クッカプロによる<カルセリ ラウンジチェア>は、1974年にThe New York Timesによって世界で最も快適な椅子として紹介され、ニューヨークのMoMA、ロンドンのVictoria＆Albert Museum、 ストックホルムのNational Museum of Fine Artsなど世界中の美術館で、彼の展覧会が開催されました。

vitra（ヴィトラ）/ ブランド

1950年創業のスイスの家具ブランド。ヴィトラのオフィス家具は工業製品でありながら、「創造性」と時代の変化を見越した「先見性」、「品質」で国際的な評価を受けています。ジョ―ジ・ネルソンやチャールズ＆レイ・イームズ、イサム・ノグチ、ジャン・プルーヴェ、ヴァーナー・パントンなどの名作家具から、ジャスパー・モリソンやブルレック兄弟などの現代のデザイナーたちによる最新家具まで豊富なコレクションを揃えています。ドイツとスイスの国境付近にヴィトラの本社「ヴィトラ・キャンパス」があり、建築やデザインファンが多く訪れる観光名所としても有名。

［ vitra ］
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[オブジェ]
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[Miniatures(ミニチュア）]
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